「さくらの滝」
韓国から旧友が訪ねて来ることになり
道東知床方面の案内をすることになった。
彼とは20年前まで仕事のパートナーであったが
その後の交流は途絶えていた。
その友人から突然3ヵ月程前に電話がきて
体調を崩し闘病生活を続けていた。
6ヵ月の命と宣告されていたが知合いの医師の治療で
5年が過ぎたと言う。
そして今は体調がいいので北海道へ顔を見に行きたいと、、。
え~、俺の汚い顔を死ぬ前に見たいの~?っと思ったけど
当時のことが懐かしく嬉しかった。。
俺は彼を新千歳空港へ迎えに行き、、待った。
お互い顔を見合わせて、、走り寄りガッチリ手を握り合った。
感動の再会だ!
「〇〇さん、、変わってないね~!」っと俺は言った。
そしたら「〇〇〇さん、、すごく老けましたね~!」っと彼に返された。
オイ!オイ!チョット~! 長い闘病生活で日本の礼儀を忘れたのかコラァ!
彼は俺より8歳年上で俺とは真逆でハイカラなインテリ。
北海道には何度も来ていたが当時は仕事一筋で観光など皆無だった。
癌を患ってからは体調が良好なとき海外へ出かけ気に入った写真を撮って
それを油絵にしているという。
今回はそれが知床、、、
ゆえに俺との再会はオマケ、、?
一泊二日で出かけた世界自然遺産知床だったが
彼は人が多いのは苦手で有名観光地での反応は薄く
喜んだ顔を見せるツボが違っていた。
彼が心奪われ写真を撮りまくった場所が
ついでに立ち寄った層雲峡の「流星の滝・銀河の滝」
ついでに立ち寄った弟子屈町の「硫黄山」
ついでに立ち寄った網走市の「北浜駅」
ついでに立ち寄った斜里町の「天に続く道」
そして知床へ出発の朝に北海道新聞の記事で俺が気になり寄ってみた
清里町の「さくらの滝」だった。
※サクラマス次代へ跳ねる
オホーツク管内清里町内を流れる斜里川の「さくらの滝」で
産卵のため海から帰ってきたサクラマスが懸命にジャンプを繰り返している。
「さくらの滝」は落差が2mを超える。
良い産卵場所は滝より上にあり、そこへたどり着けるのは遡上個体の1割ほど。
サクラマスは深さ3mの滝つぼから勢いをつけ飛び
多い時はジャンプする姿が1分間に100回ほど見られる。」
という記事内容だ。
農道を走り「さくらの滝」に到着し川を覗くと
あれ? ただの滝壺?
かと思いきや、すぐに跳ねるサクラマスが見えた。
上流を目指し何度も挑戦し続けるサクラマスの姿に
彼も俺も立ち去る事がなかなかできずに見入ってしまい
ともかく感動した~~!のでした。
「北海道に来れて良かったです。」と言って帰った彼は
体調が良ければ、また次の画題を探して旅を続けるのだろうな~。。
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